高畑勲監督が亡くなられましたね。
宮崎駿監督とペアというイメージで、私の中では
子供の頃から絶え間なく素晴らしいアニメ作品を生み続けてきてくれた二大巨頭。
いつまでもまだまだ作品を生み続けてくれるような勝手な期待感。
あぁ、こんな時が本当に来てしまったんだ…。
というなんとも言えないせつない感情です。
高畑勲監督の作品は、宮崎駿監督のものとは色が違いますよね。
世間一般平均的に見て、宮崎駿作品の方が華やかに受け入れられているのに対し
高畑監督の作品は静かに地味な印象ではないでしょうか。
私もずっと宮崎駿監督作品が大好きでした。
でも、じわじわ大人になっていく過程の中で、高畑監督作品はじわじわしみ込んでくるんですよね。
追悼の意を込めて、ここ2日間で「かぐや姫の物語」と「おもひでぽろぽろ」を見ました。
そこでわかった。
高畑勲監督の作品は「泣ける」というか
「泣かしにきてる」というか。
大人になっても色々な経験を積み重ねていくわけだけど、
やっぱり20代で見た時と、30代で見た時と、41歳になった今見た時と
セリフも場面の感じ方も随分と変わってくるものなのです。
1年前なら感じなかった事も、今ならわかるという感覚もまだまだたくさん出て来るはずです。
それをね、また感じたんだよね〜。
高畑監督作品は「哀愁」とか「郷愁」を感じさせる作品なんですよね。
ぽんぽこも泣けるじゃないですか。
色んな経験をして大人になっていくと触れる、人それぞれの琴線ですよね。
私には触れまくりなのです。
とにかく、素晴らしい作品をありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。
あぁ、1度も会えなかったなぁ。