以前も日記で
「自閉症の君が教えてくれたこと」を観た感想を書いたけれど、
もう一回。
(あ、前回は「君が僕の息子について教えてくれたこと」か!前回の日記→
●)
NHKで年末にやっていたNスペ録画を今さらやっと観た。
なんだろーなー。
自分で理由もわからないけれど、彼から出て来る言葉はいちいち私の心をえぐる。
以前からこのNスペを一緒に作っていたディレクターさんが癌になってしまったそう。
それを前提にしたインタビューの一部。
直樹さん「生きていく上での価値観は死を前にした時に変わりましたか?」
ディレクター「率直に言うと変わりました。今までよりも今ある生活とか身の回りの、
例えば家族とかいかに大切かということを感じるようになって…」
直樹さん「僕は人の価値観はそんなに簡単に変わらない。積み重ねた人格のようなものだからです」
ディレクター「自分を生んでくれた親よりもおばあちゃんよりも、もしかして先に死んじゃうのかなと考えて…。普通は命ってつないでいかなきゃいけないもので、もしかしたらつなげないのかなと感じて」
直樹さん「丸山さんは生きる上で大切なことは、何だと思われます?」
ディレクター「うーん、考えてるんですけど」
直樹さん「命のバトンもそのひとつですか?」
直樹さん「僕は人の一生はつなげるものではなく、一人ずつが完結するものだと思っています」
「命がつなぐものであるなら、つなげなくなった人はどうなるのだろう。
バトンを握りしめて泣いているのか、途方にくれているのか、
それを思うだけで僕は悲しい気持ちになる。
人生を生き切る。残された人はその姿を見て自分の人生を生き続ける」
自閉症である。認知症になった。
自閉症の息子に友達が出来なくて悲しい。
認知症になった母が不自由になって悲しい。
これはまわりの人の尺度で考えたこと。
本人は本人の中で当然辛い事もあるけれど、一生懸命生きて、楽しんでいる。
直樹さん「人はどんな困難をかかえていても、幸せを見つけ、生きることができる」
そうだね!