「あー、今うつっぽいなー」
なんてよく思うことがありました。
生理前のPMSとか、なんとなく仕事が辛い時とか、色んな落ち込む状態の時。
でも、今回、本気の「抑うつ状態」を体感して
今までのそれらが、本当に本当にたいした状態ではなかったことがわかりました。
今回私が「抑うつ状態」を体感し思ったことは
「なるほどね、こういうことね、想像以上にしんどい!」でした。
人間って結局「気」というか「エネルギー」で生きてるんだなってよーくわかった。
抑うつ状態っていうのは、そのエネルギーが身体の中でエンプティ状態に近くなるわけです。
エネルギーがなくなると、
お腹が空かない、姿勢が保てない、笑えない、声が出せない、眠れない、思考できない。
歩けるんだけど、足を前に持っていくことすら辛い。
足が重い、というのとも違う。
足を前に出すそのエネルギーがない。
とにかくエネルギーがない。
脳と心と身体の繋がりは本当にすごいと思った。
人間は絶対に大きく落ち込んだり、大きく悩みすぎたり、大きく不安をもったりしてはいけないと思った。
私は生まれもっての心配性不安症人間だとわかっていたけれど、
今回は少し色んな事が起きて、大袈裟に不安を抱いてしまってのこの結果です。
まず、お腹が空かないっていうのは生命維持の基本ですよね。
お腹が減らないのです。
なにを食べても美味しくないのです。
スーパーへ買い物に行っても、どれもこれも興味がわかない。
美味しそうなんて感覚すら抱かない。
なんだこれ。人間として終わってんじゃん。
体重も高校生だか中学生の頃以来の46kg台になりました。
2月には52kgあったんだよ。-6kgって。ダイエットしてないのに!
正常時に憧れていた体重なのに、この状態での46kg台はただただ恐怖です。
これ以上痩せたら私は本当に死に向かっているのかもしれないと、
とにかくなんでもいいから頑張って食べていました。
しかし、食べ過ぎたかな?と思っても体重は増えない。
でも、本当に体重は恐怖だった。
45kgなんかに突入したらもう戻ってこれないかもしれないと思い、
どうにかせねばと本気で気合いを入れるきっかけとなった。
しかもこんな状態の時期に短期仕事を初めてしまって、夫には大反対されていました。
でも、私は家で一人でいるよりずっといいのではないかと判断し強行。
通勤もしんどいし、仕事内容もやったことない事務仕事だし、
本当に3日位で辞めようかどうか迷いました。
しかし、一度決めたら責任感があるのでそう簡単に辞められません。
夫にも辞めろ辞めろと言われ続けましたが、大変ですがなんとか最後までやれそうです。
(波長が悪い時に見つけた仕事だったので、完全に波長の合わない職場環境ですが…)
結果良かったのではないかと思っています。
「うつ病」はよく頑張ってはいけないとか聞きますが、
私の場合「頑張る」が有効だったように思うのです。(しらんけど)
まぁ、私はうつ病ではないけどね。
ストレスによる自律神経のむちゃくちゃな乱れ。
そこで現れた症状である、食べられない、寝られないの大きな要因は、
私の場合とんでもない「動悸」だったと思います。
今までも気候の変化やPMSで動悸はよく起こっていましたが、そんなものの比ではない状態でした。
心臓が痛くなるわけがないのに、心臓が痛いと感じる。心臓が熱いと感じるんです。
動悸のせいで一睡もできないのです。
呼吸も苦しくなるんです。
「うまく息ができない。これは不味い( -д-)」
とにかく動悸をおさめたいということだけで、病院に行きました。
そこで抗不安薬と睡眠薬をもらったわけですが…
いや〜、西洋医学というのはすごいですね。
抗不安薬というのは要は精神安定剤らしい。
あんだけストレスだった不安が、少し遠くへ言ってくれるんです。
しかもたった15分で。
GABAに作用してるとか。
すごいね、薬って。
感動した。
体を治す薬はいっぱい飲んできたけれど、
精神を安定させる薬、脳に作用する薬はこんな風になるんだ〜。
すごい。
そりゃハマる人はハマるでしょう。
病院に行く前は市販のサプリ系で頑張ってみました。
セントジョンズワートとか、ガンマオリザノールとか、漢方系とか。
ガンマは今も飲んでるよ。
これは効果は感じないけど、信じてる。
セントジョンズワートは私は効かない。
なぜか健康体の夫に変化があった。(饒舌気味になる)
漢方はもはや私にとってはプラシーボ薬。
救心系ね。
「ん?なんか効いてる?ん〜効いてない…」
という、効いたような効いてないような。
それに救心系ってすごく高いよね。
しかし、ベンゾジアゼピン系の短期間作用抗不安薬は、
15分で、そう!たった15分で効果がはっきりとわかるのです。
私はこの薬で「不安がとれてありがたい」と思うより「この効果がすごく怖い」と思いました。
薬で14時間位不安を取ったって、根本が残っていればなんの解決にもならないわけです。
苦しくて苦しくて辛すぎる時の「頓服」でしか使用したくないです。
常用はしたくありません。
もう2度と飲まないぞ。と気合いを入れたものの、
飲まないとどうにもならない、もう苦しすぎるという時がたびたびあったので
半錠にわってちまちま飲んでしまっていました。
今確認したら処方された半分近く飲んでいたことに気づいた。うぎゃー。
薬抜きの離脱が大変だとよく書かれているので、本当にもう飲みたくない。
これを飲みはじめて3日後位に友達と飲みに行く機会があった。
正直に言ってみたら、薬は本気でやめろと言われた。
朝の太陽を浴びて運動をしろ!と言われた。
寝れないくらいなんだよ、死にはしねーよ!と言われた。
私はどS男が好きなので、友人?夫の友達であるどS野郎に命令口調で言われると効く。
しかも、彼の「やめろ」には切実な思いがあるらしく、とても伝わってきた。
そう。私も薬には本当に頼りたくない。
先生にも薬なんか飲まなくてもこれで治るもんだと「認知行動療法」を勧められた。
どうしてもというなら薬は飲むのもいいけどね、って。
本をたくさん勧められたので数冊読んだよ。
薬と同等の効果があるとか。
こっちなんだよね、本当は。
でもすごく難しいんじゃないかと思う。
とにかく私は間違った選択をした。
まだ失敗していないのに失敗したと思い込んでいる。
それが私のストレスです。
夫は失敗したと思い込む意味がわからないと言う。
私はビビリなのだ。
本当にどうしようもないビビリ。
こんなにビビリだと思わなかった。
ほんものの病気だった。